夜更けの出来事

この話
まだブログに書いてなかったですよね。


この部屋にやってきた最後の女性、の話。




今から1カ月ほど前の日曜日。

昼間に珍しく人と会ってきたこともあって
普段の休日よりも少し疲れていました。
いつもより早い時間に眠りに落ちました。

僕は明け方前の1~2時間は眠りが深くなり
その時間帯は地震があっても目が覚めません。
その日なぜ目が覚めたのか分かりません。

おそらく何かの気配を感じたのか。
うっすらとした意識の中で
コツ…、コツ…、コツ…、という音が聞こえます。
ヒールを履いた靴音のような音です。

何の音だろう?とぼんやり考えます。
意識はほとんど眠りの中です。

ベッドの足もと。
玄関のほうが明るくなっています。
人感センサーの電球に何かが反応して
灯りが付いたようです。



誰かいる。
あまり疑問に思わないまま、そう感じました。


まだ目は覚めきっていません。
頭がぼんやりとした状態のまま
なんとなく視線をキッチンのほうに移します。
玄関の灯りに照らされて
部屋の中は少しだけ薄明るく見えます。



目をこらすまでもなく。





女性がこちらに背を向けて立っています。




不思議なもので
こういう時、自分が今どこで何をしているのか
意識と記憶が混乱した状態になるんですね。


何かがそこにいることを普通に受け入れて
何故だか分かりませんが
その時は『あぁ昼間会っていた人か…』と思いました。

シルエットが少しゆらゆらと揺れています。
何か探し物でもしているようにも見えます。
『どうしたの?』と声を掛けそうになって気付きます。




こんなところにいるわけがない!





ようやく目が覚めます。
ゆるくウェーブした黒く長い髪。
緑色のワンピース。
誰だ!こいつは!


背筋にぞわぞわっ…と嫌な気配が走ります。



見やったまま
言葉を出せないでいると
女性がゆっくりと振り返るように動きます。

いつもは絶対に吠えないラペが
ワンっ!と吠えながらベッドから駆け出します。

影になった女性の顔が
ふっ、とこちらを見たような気がします。


次の一瞬
追いかけるラペから逃れるように
女性はすーっと玄関のほうに動いて
そのまま出て行ってしまいました。


玄関のドアの音がしたかどうか
実は今でも全然覚えていません。
滅多に『怖い』と思わない自分ですが
しばらく凍りついたようにその場を動けず。


ようやくベッドから起き上がって
玄関のノブを見ると鍵がかかっていません。
開けて廊下を見る勇気はなく
2箇所の鍵をしっかり掛けて部屋に戻ります。

心臓がバクバクしていましたが
いつの間にかまた眠りに落ちてしまいました。



翌日。
排水管の時にお世話になった
管理会社のA氏に電話をかけました。
かくかくしかじか、こんなことがあったんだけど
マンション内に不審者がいた、という話を
他の居住者から聞いていないか?と。

A氏は監視カメラの映像を確認してみます
と言ってくれました。


その日の夕方。
A氏から電話があり。
表口、裏口のビデオを確認してみたけれど
黒髪に緑のワンピースの女性は映っていない、と。

僕はひょっとしたらただの夢だったのかと思い
A氏にお礼と謝罪をして電話を切りました。



その数日後。
A氏と話をする機会があり。

そう言えば○○さんが言ってた女性、
別の住人さんで見たって人がいましたよ。

えっ!本当ですか?

なんでも明け方に表玄関ですれ違ったそうです。

でもビデオには写ってなかったんですよね?

そうなんですよ…。
なんででしょうね…。


ちなみに監視カメラですが
つい先日、カラーで解像度の高いものに
取り替えたばかりなんだそうです。
建物への出入りはほぼ死角がないはずなのに。




いまだにあの時のことを思い出すと
首筋にぞわぞわとした嫌な寒気が走ります。

夜中に知らない誰か(何か)がいるという恐怖。
その瞬間の心臓が口から飛び出そうな驚愕。
トラウマになってしまいそうです。
以来、忘れずに鍵を確認してから寝ています。




ちょっと脚色してます。
ほぼ実話ですけどね。


さて質問。
どんなオチがあったでしょうか?


ちなみに事故物件ではありません。
念のため(笑)



<広告>




ランキング参加中です。
応援クリック、よろしくお願いします。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ

コメントの投稿

非公開コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
ad
プロフィール

Rum Tum

Author:Rum Tum
東京都港区にひとり暮らし

ad
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク